まず、起業の動機を教えて頂けますか?
アメリカ大手通信会社のワールドコム日本法人に入社した当初から、
将来起業したいと考えていました。
大阪事業所の立上げを担当していたところ、営業先からの帰りの電話でワールドコム社の破綻を知りました。
アメリカ側が破綻したということは、すなわちそのまま日本法人の破綻につながります。
2003年の夏に倒産、残務処理も含め2003年の12月に大阪事業所を閉じることになりました。
それまで、起業を考えたネットワーク作りや勉強もしていましたので、これを機に起業をすることにしました。
では、メルマガをツールに選んだ理由を教えて頂けますか?
2004年が明けてすぐに、大阪から東京に出てきました。
仕事するなかで新しい方と出会うことは増えますが、それを維持するのはとても難しいものです。
100人の方と名刺交換しても、90人の方とはおそらくもう二度と会うこともありません。
しかし、メールが普及したことにより、一度お会いした方に対して承諾を得て情報発信をしていると、
継続的につながり続けることができるようになりました。
すでにその当時、昔からの友人や、取引先、セミナーで名刺交換させてもらった数千人の方に向けて、
メールベースで情報発信をしていました。
なるほど。起業前からビジネスの基本となるコミュニケーションツールの一つとして、
メールを活用していらっしゃったんですね。
では、いち早くメールを活用したことで、何か発見はありましたか?
主に、以下の3つ
・人とつながり続けられる、
・自分に対するコミットメント効果がある、
・最小の労力で多くの協力者が集まる、
ことに気づきました。
【その1】つながり続けられる
私にとって、人とつながり続けられることは大きな喜びです。
情報発信を続けていると、こちらが忘れていた相手からも、
3年後5年後に次から次へと仕事の話が来るようになりました。
その時、メールというのは、人生における一期一会のご縁を
つなぎとめることができる可能性があると気づきました。
【その2】コミットメント効果
大勢の相手に、進みたい方向性を発信するということは、
それを自分自身に守らせようとする強制力が働きます。
有限実行の環境を作り出すことができると私は感じています。
【その3】最小の労力で多くの協力者が集まる
進みたい方向性や、やりたいことを示した時、
助けてくれる人がたくさん現れるようになりました。
その当時で数千人、今だと数十万人の人に向けて、
たとえばこんな人を紹介してくださいと発信すると、必ずフィードバックがあります。
非常にありがたいことです。
今の規模でなくとも、数百人規模の時からこのネットワークの価値を感じていました。
実際に起業をしようと考えた時、今やっていることを人数を増やしながら
パブリックな形で対外的に情報発信していけば、ビジネスとして成り立つであろうと考えました。
例えば1万人のアドレスがあって、1万人が私のことを知っていたら、
どう考えたって食べていくことはできます。その人たちに商品・サービスを提供してもいいですし、
仕事や仲間を募ってもいいですし、他社の告知を手伝ってもいいですし、
ダイレクトに知人・友人・顧客とつながり続けることができるのがメルマガの強みだと思いますし、
それがメルマガを選んだ理由でもあります。
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