〜 倒産とは?そして積算とは? 〜
これから起業をしようと考えている皆さんには、「倒産のことも念頭において起業しましょうね」と言うことにしています。私としては大真面目なのですが、どうも嫌味としか捉えてもらえないようです。起業のお祝いの時に倒産の話をする私もどうかとは思いますが、「これからの経営者」たるもの、万が一失敗した時にどれだけうまく会社を辞めるかということも考えておかなければいけません。
わざわざ「これからの経営者」と申し上げたのは、「今までの経営者」は右肩上がりの自然成長路線で
経営をしてきましたから、倒産なんてことは考えなくても良かったのです。
常日頃から倒産のことを考えていなかったために、この淘汰の時代に入って
「いったいどうすればうまく倒産できるのか?」と右往左往しているのです。
「これからの経営者」である皆さんは、当然競争の激しい時代に生き抜いていかなければなりません。
だから、倒産もあり得ると思っておいたほうが良いのです(もちろん、そうならないよう努力することが前提ですが)。
日本では、倒産学というものが確立していません。これは先に述べたように、そのようなノウハウなどが必要なかったからです。しかしこれからは、経営者も倒産学なるものを学び「正確な知識」として持っておかなければいけません。
しかし、倒産ということをあまり最初から意識すると事業は大きくなりません。というのは、ステークホルダーに迷惑を掛けないように倒産するには、事業はなるべく小さいほうが良いからです。ですから、当初から過度に倒産を意識することはありません。しかし、倒産はオプションとして存在するものであり最低限の知識を持つべきである、という認識は絶対に必要です。
万が一の時にうまく倒産するために心掛けることと、いざ倒産の事態になった時にどうすればいいか、ということは同じ倒産に関することでもそのスキルは大きく異なります。
●万が一の時にうまく倒産するために日頃心掛けること
・運転資金を借り入れで補填しない
・ 連帯保証はしない(自分も家族も、もちろん第三者も)
・ 高利貸しからお金を借りない
・ 財産形成は自分名義と家族名義にうまく分散して行なう
・ 金融機関の言うことを信じない(何事も必ず裏を取る習慣を身につける)
・ 経営リスクについて相談できる人を必ず持つ
●いざ倒産の危機に直面した時、どうするか
・ すぐに経営リスク、企業倒産事件、企業再建について詳しい人に相談する
(弁護士等に相談する前に。倒産しないで良い場合もあるのだ)
・弁護士に相談する
(もちろん倒産に詳しい弁護士にする。顧問弁護士を持つと良い)
・ 債務の連帯保証状況を調べ、対策を考える
・ 社長の個人財産が保証債務、担保で取られる場合は、その対策を考える
・ 従業員の給与は確保する(命の水の確保)
これ以外にもたくさんありますが、まずは「倒産」という経営の終末の迎え方について目を逸らさず、
頭の片隅に入れながら起業をして欲しいと思います。
作成:アルファルファ・コンサルティング
経営コンサルタント 二条彪
監修:296会社どっとこむ
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