〜 セミナーを有効活用しよう 〜
私は数々のセミナーに行っては失敗してきました。
ある国際会議など、アジア各国の政府高官クラスの人間がわらわらとやってきたのですが、言っていることは一般論。
居眠りしているパネラーなんかもいたりして、都内某ホテルの会場は「シャンデリアがきれいだなぁ」などと思ったこともありました。
皆さんがこのような高くてつまらなくて、ためにならないセミナーをつかまされないためにはどうしたらいいのか考えていきましょう。
また失敗談です。
日経新聞社が主催しているセミナーがあります。セミナーの講師は超一流広告代理店のマーケティング部長。
この方のお話は全くおもしろくありませんでした。「で、何を教えているの」と感じるセミナーでした。
ポイントを書いておきましょう。
●講師の思考パターンがHPなどに公開されておらず、肩書きで判断する
と、失敗してしまいます。また、私もセミナーを行うので理解できるのですが、講師はセミナー当日以前より
その日に話す流れを構築してきます。下手な講師はこの流れを死守します。
●参加者の顔ぶれや、性格を把握せずに、コミュニケーションを怠ってエバるタイプ
こういう講師に当たると非常にアンラッキーですが、見分け方はやはりお勤めの会社と役職で判断するといいでしょう。
最後に、
●大手の手法は中小企業に通用しないことが多いです。大手企業のお偉いさんが講師のときは気をつけましょう。
日本とアメリカで精力的に活動しているあるコンサルタントのセミナーに行ったときのことです。
とある人材派遣の会社とのジョイントセミナーを行っていたのですが、なかなかいいお話をする最初の方は、たった15分のスピーチ。
その後アメリカの何とか大学院を出たエリートさん4人のパネルディスカッションが1時間ほどありました。
●エリートさんのお話は実社会よりも研究結果や、誰も知らないでしょというような優越感からお話されていることが多いので、
失敗の確率が高い。
いや、ホントなんですよ。気をつけてください。これも本心ですが、そういう場合に備えて、
本を一冊持っていくといいでしょう。
●パネルディスカッションは当人の自己満足
パネルディスカッションはやっている人はいいのかもしれませんが、セミナー参加者が「良かった」と言っているのを
聞いたことがありません。プログラムにパネルディスカッションがあれば要注意です。
ではどういうセミナーを選んで参加すればいいかのポイントを書いておきましょう。
経営者なりたての頃は特にセミナーに参加するべきです。経営者として誰も教えてくれないノウハウや、
スキルを効率よく学ぶことができるし、経営者を相手にしている講師と知り合いになれる可能性もあります。
●セミナーは量で勝負
●特に経営者になりたてなら、「経営」に関する内容と「専門」に関する内容に的を絞ると効果が高い
何事もそうですが、多くの数をこなしている人が一人前です。セミナーも失敗しないポイントを押さえたなら、
数で勝負することが大切です。けれども、ただ闇雲にすればいいわけではなくて、
経営者として知っておかなくてはならない「経営」と、やはり経営者として知っておかなくてはならない
「財務諸表の読み方」「マーケティング」などの専門分野に絞った方がいいでしょう。
セミナー参加の目的が別にある場合も書いておきましょう。
講師や、参加者と人間関係を築くのが目的の場合。
◆積極的に講師のセミナーに行動で参加して心証を良くしましょう
講師は、賛同してくれたり、うなずいてくれたり、フォローを入れてくれる参加者を快く思います。
講師も人間ですから。
同じプレゼンテーターとしてプレゼンテーションのスキルを盗む場合。この場合も同じことが言えますね。
いいセミナーの選び方も重要ですが、受け方も重要というわけです。
次はそのあたりに特化して書いてみましょう。
「で、結局何を学んだの」と帰ってから聞かれたときに「○○」や「△△」と答えることができないといけない、
と思い込んでいるわけですから、ノートを取ったり、その場で理解するためにシュミレーションしたり、
と考えるかもしれません。 確かにそれも重要です。
しかし、大抵のセミナーの内容は、帰ると忘れています。ノートを見返すこともほとんどないでしょう。
それよりも何よりも覚えているのは「雰囲気」や「感じ」であるはずです。ここから逆に考えてみて、
◆講師が流れを説明したいときは自分の考えに没頭しない
◆講師の説明がつまらないか、単発的か、的を絞って話しているときは自分の考えに没頭する
講師の立場から「これはやりにくいな」と思うのは、何かしら素晴らしいことを言ったときに、
受講者が自分の過去の経験などを思い出して、自分の世界にはまってしまうときです。
次に進みたいのに、進めない。
講師が全体の流れで発見してほしいことを言いそうなら聞くことが得策ですし、そうでなければ自分の世界に入った方が得策です。
■自己啓発系 :有名なところでは、ナポレオンヒルなどがありますね。組織の経営者としてと言うよりは、
「まず個人」として、そして「経営をする個人」として、人生をいいものにするのにどういったことが
必要かということを学ぶケースが多いです。また、モチベーションアップに力を入れるのも特徴です。
あまりはまってしまうと宗教臭くなりますので、バランスを持って挑みましょう。
■ノウハウ系 :企業化セミナーなどはこのようなケースが多いです。
例えば大学の教授などは「アメリカのケース」等の知識を教えてくれるでしょうし、
実際の起業家や経営者が講師なら経験から来る「知恵」を教えてくれるでしょう。
自分の経験や調べた結果から話をするので、セミナーが終わったら「おもしろかったなぁ」という印象が残りやすいです。
■専門技術系 :経営、マーケティング、会計などの誰も教えてくれない専門分野を学ぶことができます。
経営者自身もさることながら経理の責任者や、経営幹部に参加させると会社組織自体の実力UPに結びつくでしょう。
■自己満足系 :世の中にはセミナーオタクなんかもいます。自分がこんなに勉強しているんだということや、
3時間もかけてやってきた、などということに満足するタイプです。
自分の満足のためにセミナーを受ける。悲しいですが、こういう人の多いセミナーは参加する価値はないでしょう。
作成:株式会社ECOM
代表取締役 大橋悦子
監修:296会社どっとこむ
|