全てが手探りの状態の中で、一番大変だったことは何でしょうか?
時期によって違いますが、まずスタート当初は、売上がほとんどたたないので、飯が食えるのかっていう心配ですよね。
昼卸業の方で働いているので、生活はできたんですが、月商20何万円で粗利が10万円とかだと、個人だといいですが会社としてやっていくには厳しいですよね。
どのようにして、その時期を乗り越えられたんですか?
いろんな企画を考えたり、メルマガ戦略をやりました。もともと出足の遅い商品なんです。ブランコなんか、今すぐ欲しい商品じゃないですよね。
問い合わせがあって、じゃあ子供が生まれたら買いますって言ってもらったお客さんから、本当に買ってくれたりするんです。引っ越した時、子供が生まれた時、そういった小さなことが積み重なってきたのを感じます。
他にもありますか?
その次に苦労したのが、人材不足でした。
その問題も何とか解決して、人が増えると、固定費が大幅に増えてきます。
ガーデニングだけだと、月商1000万円が限界でした。季節によって売上にも変動があり、大きく赤字になる可能性があります。
途中で、年商10億円を超える企業はできないことに気づきました。
それを解決するには、新しい事業モデルを始めるしかありませんから、次の売上を作るための商材を考える時期が大変でしたね。
新しい商材を見つける時のコツはあるのでしょうか?
手当たり次第です(笑)ある程度は考えますが、試してみることが大切だと思います。
始めた当初は不勉強でしたから、どのような商材がどれくらいの市場規模かを考えて参入していませんでした。
シナジーが出そうだと考え、生花を始めたりもした。
売れる度に、私が近所の花屋にトラックで買いに行き、積んで帰ってきてました。
受注があり、いざ花屋に行くと売れてしまってなかった、、ということもありました。
生花はすぐに痛んでしまうし、そんなに量もない。
免許もないので、市場に行って仕入れてくるわけにもいきません。
売れはしたのですが、何より粗利が低い。
結果、実店舗を構えてないと、割りに合わないということが分かりました。
その次に卵を始めて失敗、それ以外にもいろいろ試してみた中で、オークションがうまくいきました。
リスクもかなり低いですし、まずやってみることがとても大切ということですね。
そうですね。どのような苦労をするのか、どのような実作業が発生し、何が足りなくなるのかなど、実際にやってみないと分からないことも多いと私は思います。あとは、仕入先がないことが一番困りました。仕入れ先がなかった時は、仕入先リストを買ってきて、例えば家電商品を始める場合は、片っ端から電話で問い合わせしました。だから、うちの仕入先って「あ行」が多いんですよ(笑)
仕入れの依頼というのは、すんなりOKしてもらえるものなんですか?
断られまくりました(笑)
いいよって言ってくれたところには、すぐに現金を引き出して、その場で買いに行っていました。
相手が大坂だったら、大坂までトラックでとりに行って帰ってきて、写真にとってオークションで売ってました。
凄いアグレッシブさですね!それを全て社長がやられてたんですか?
もちろん、そうです。
なんせ二人しかいませんでしたから(笑)
いろいろと大変でしたけど、苦労とは感じませんでしたね。
商品の次は、システムや、物流が追いつかない問題が出て、そこは、アウトソーシングで解決しました。 |